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お天気アイ〜気象観測ネットとお天気カメラで天気の変化を調べよう〜を見てみてね!Part 2
仙台市科学館 市川 仁
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- 経過
- 平成16年度
秋頃でしたでしょうか、宮城教育大学の高田先生と学生の千島君が科学館においでになりました。 魚眼アダプターを付けたデジカメで撮った太陽の日周運動の画像を見せていただきました。「これを使って科学館で何か展示など出来ませんか。」と、帰り際に高田先生に言われたのですがそのときは何も思い浮かびませんでした。12月にJST地域科学館支援事業の話を聞き、市内の中学校
に気象観測装置を設置して配信するシステムを思いついたのですが、ソフト開発の見積もりを取っ たら約500万円で、これだけで支援の半額になっています。あれこれ削っていって、10校設置
が精一杯でした。このとき千島君に見せてもらったカメラを空に向けて雲をリアルタイムで見られたら天気そのものが分かっていいのでは、と思い企画に盛り込みましたが、その他の詰めが全く甘く「これは単なるインフラ整備だ」ということで落選しました。
- 平成17年度
もはや平成18 年になってしまった1 月に今年こそはと再応募、前年不備だったところを修正してなんとか採用されました。「お天気アイ」という名称もこのとき考案しました。カメラを付ける
ので、最初は「ウェザーアイ」というかっこいい名称が思いついたのですが、ネット検索したところすでに使われていたので、ちょっと弱い感じのする「お天気アイ」で応募しました。
- 平成18年度
中学校では気象の単元は早くて12月からの授業なのでのんびり構えていたところ、JSTから早く設置して学校で見せられるように、ということで暑い8月に機器の学校設置を行いました。
最初の学校が一番ケーブルの長さを必要とする学校で、 工事の勝手も分からずなかなかうまくつながりません。 結局午後の学校には回れず、工事も完了しませんでした。
また、「風速70m でも壊れません」というふれこみだったのですが、固定が悪く秋の強風の日(最大25m 程度)に3 台が倒れてしまったり、気温センサーが-65
℃という異常 値を示す学校が複数現れたり、やっと落ち着いてきたのが9 月の下旬でした。そこからソフト開発が動き出し、データを集め始められるようになったのが10
月24 日、約1 か月バグ取りや修正にかかり、正式に小中学校に運用開始のお知らせを出すことができたのが 12 月初旬でした。
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| 三条中に設置した気象観測装置 |
生徒机に設置したお天気カメラ |
| 廊下に設置した気象表示端末→ |
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- 分かったこと
- 仙台一寒いのは、山沿いとは限らない。
西の奥羽山脈にある、作並小学校。標高も高く(260m)、夜間の冷え込みもきついことが予想さ れます。星空の広がる日は放射冷却もかなりあることが予想されますが、2007
年2 月21 日の朝は 前日から雲もなかったにも関わらず、朝の最低気温は作並ではなく宮城インターチェンジ近くの折 立中でした(図1)。その原因は、図2
を見ると分かるとおり、作並では風が吹いているのです。 風があると放射冷却が起こらないことが分かる好例でした。折立は結構冷えますよ。
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| 図1 |
図2 |
- 平地が暖かいとは限らない。
冬場の日中は、海岸に近い地域は暖かいのが一般的です。でも2007 年2 月22 日、朝から快晴 だったのですが13時40 分の気温を見ると海岸近くの七郷中が最低です(図3)。隣の中野小と東六郷小は市内最高です。これも風を見ると、七郷だけ強い海風が吹いています(図4)。この海風が寒かったのではないでしょうか。
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| 図3 |
図4 |
- 豪雨襲来!
トップページの気象データは、10 分で更新されます。気温、湿度、風向等は10 分間の平均値、 降水量は10 分間の積算です。10 分で降水0.2mm
は、1 時間で1.2mm、天気の「雨」は時間降水量1mm 以上をいいます。2006 年12月27 日は、前日からの雨が朝にものすごい降り方をしました。図5
〜 9 で、降水量が赤は10 分で3mm 以上=時間18mm 以上という猛烈な降り方です。この豪雨域が 時間とともに東へ移動していく様子がとらえられています。この豪雨の後、雨は止みました。
- お願い
仙台管区気象台とほど近い東華中での気温の違いは、ほとんど0.5 ℃以内でした。自分の学校 の実測値と近隣のデータを比較すれば、若干の補正で自校のデータに置き換えられます。このシステムは、学校で使ってもらうためのものですので、ぜひ多くの先生、生徒に見ていただき興味深い
気象現象を見つけていただきたいと思います。
夜空メーター プラネタリウム実習会&製作実習
宮城教育大学惑星科学研究室 太田孝弘
2007年7月8日、仙台市天文台で夜空メーターを用いたプラネタリウム実習を行いました。 これは県内の高校生を対象として、夜空メーターの使い方や星座の学習を主たる目的にしたものです。
参加人数は13名、うち、高校生は2校、7名でした。
そもそも夜空メーターとは、夜の大気の明るさを測定するものです。
夜の空の明るさは、人工的な光や月明かりによって変化するため、環境調査の1つの指標となるものです。
参加者によるアンケート結果から、操作自体は簡単であるがスイッチを押し続けながらの操作がしづらい、
個人差が出やすいなどの意見をいただきました。今後これらの改善に努める次第です。
また、2007年7月31日には宮城教育大学で夜空メーターの製作実習を行いました。
こちらも県内の高校生を対象としたもので、普段使っている夜空メーターがどのような構造になっているかを学んでもらう目的で実施しました。
参加人数は8名、うち、高校生は、2校、4名でした。
実習自体は電気系、筒の部分の製作時間がともに2時間ずつ、計4時間かかりました。
アンケート結果から、「中学校以来のはんだづけ作業だった」「自分で作ったから
愛着がある」などの感想をいただきました。やはり自作の夜空メーターを用いて観測する意義が大いにあると感じました。
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| プラネタリウム実習の様子 | 製作実習の様子 |
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