No.22  19 July , 2005
大崎生涯学習センター紹介*ロンドン通信

古川市の大崎生涯学習センターの松浦さんから、センターのプラネタリウムと天文台についての紹介記事をいただきました。夏休みのお出かけコースにいかがでしょう。

Ms. Takataからのロンドン便り第4弾は、7月7日の同時多発テロの体験談です…!

大崎生涯学習センターの紹介

大崎生涯学習センター 松浦善博

星空観察ネットのみなさま、こんにちは。大崎生涯学習センターの松浦です。当センターは古川市に位置し、大崎地域の生涯学習拠点として、平成10年8月にオープンしました。運営は県でもなく単独自治体でもなく、1市11町(古川市、色麻町、加美町、松山町、三本木町、鹿島台町、岩出山町、鳴子町、涌谷町、田尻町、小牛田町、南郷町)の負担金でなりたつ広域行政事務組合で運営されており、消防やごみ処理、斎場なども行っております。

施設としては、プラネタリウム館・天文台のほか、多目的ホール・体験展示室・研修施設・視聴覚施設も兼ね備え、愛称を「パレットおおさき」といいます。構成市町が持つ特色を絵の具にたとえ、パレットの上で新しいものを創り出す「交流・発信の場、憩い・ふれあいの場」というイメージから名づけられたものです。そこで今回は、プラネタリウムと天文台について紹介したいと思います。

プラネタリウム

プラネタリウムというと丸いドームが特徴ですが、センターの場合、レンガですっかり覆われていて外からは全く見ることができません。中には直径18m、25度傾いた傾斜型のドームがあり、7.4等星・約25,000個の星をうつしだすことができます。座席は車いす席を除いて158席、またエレベータもあり、足の不自由な方やお年寄りの方でも、階段を使わずに楽に出入りできるようになっています。

9:45 11:00 13:30 14:40 15:50
月曜、祝日の翌日 休   館   日
火・水・金曜日 団体投映 団体投映 プラネ アストロ
木曜日 団体投映 団体投映
土・日曜日、祝日
学校長期休業期間
プラネ アストロ プラネ アストロ プラネ

プラネタリウムの年間スケジュールは表のとおりで、1回あたりの時間は約50分となります。ここでは大きく3つに分けてご紹介します。

  1. 一般投影
    • プラネタリウム番組(表中「プラネ」の項)
      当夜の星空を使ったスタッフによる生解説と、季節ごとのテーマ番組(年4作品)の時間。テーマの部分は、専門の業者が制作した配給作品と、センターで企画しシナリオを制作するオリジナル作品の2種類があります。
    • アストロビジョン映画(表中「アストロ」の項)
      直径18mドームを巨大スクリーンとして使う、大迫力の全天周映画(年2作品)。世界で2番目に大きい70mmフイルムを使用し、魚眼レンズを通して映し出されます。平日の午前中に予約する団体向けには、大崎地域の自然を題材にした6分の映画「おおさき〜ふるさとの自然」も利用できます。
  2. 学習投影
    平日の午前中(表中「団体投映」の項)の時間帯は、団体予約専用で内容が決まっていません。
    最初に予約をした団体の希望にあわせて行います。主に学校での利用が多い時間帯です。例年、5月下旬〜夏休み前は、幼稚園・保育所の利用と小学校低学年の遠足利用が多く、9月〜11月は、主に小学4年生の星の授業が多くなります。特に小学校向けについては、最近担当の先生との打ち合わせにより指導略案を作成し、授業形式で進める場合がほとんどです。他にも星座解説と合わせて、「ピーターパンのお話」「しまじろうのお話」「空のしくみを調べよう!」「私たちを取り巻く宇宙」「母なる星〜太陽」「岩出山の天文暦学者〜名取春仲物語」「エクスプローラーズ(星空を使った航海術の実験)」「エクスプローラーズ2(大望遠鏡のしくみを鏡で実験)」等の常設番組や、季節ごとの一般投映(プラネ・アストロ)も利用できます。最近では、大崎以外の栗原市、登米市、石巻地域、黒川地域からも学校利用が増えてきています。
  3. 特別投影
    一般向け・学校向けとは別に、各種天文事業と併せて行っている投映です。
    • 星をみる会(毎月1回)での、特別投映「今晩の星空」
    • パレット星空音楽会(プラネタリウムの星空の下での生演奏を、夏と冬の年2回実施。)
    • サロンコンサート(地元で活動する音楽家の発表の場としてプラネタリウムを利用)
    • 夏休み親子天文教室(早見盤制作から、使い方、プラネタリウムでの星の探し方実習まで)
    • プラネタリウム朗読会(昨年度は「銀河鉄道の夜」。物語の星空を再現)
    • 簡単な理科実験教室(光や虹、星、色など、プラネタリウム機器を使っての実験)
    • 星のおはなし(主に話題の天文現象をテーマに50分の生解説)
    • 天体写真入門教室(昨年度は、プラネタリウムを使用して固定撮影の実習)
    • プラネタリウムをさわってみよう(バックヤードツアーに解説・操作体験)

天文台

プラネタリウム館の上には、屋上天文台があり、4m天体ドーム内には、

  • 30cmカセグレン式望遠鏡(f:3750mm)
  • 10cm屈折望遠鏡(f=820mm)
があり、「星をみる会」「昼間の星をみる会」「夏休み親子天文教室」「天体望遠鏡操作講習会」等の行事を行っています。

その他にも移動用望遠鏡として、

  • 20cmシュミットカセグレン式望遠鏡(f=1280mm)
  • 12cm屈折式望遠鏡(f=980mm)
  • 8cm屈折式望遠鏡(f=1000mm)5台
  • 8倍30mm双眼鏡10台
があり、公民館や学校への貸し出しや出前講座・出張観望会にも対応しています。最近では、各種天文事業や出前講座・出張観望会の際に、天文愛好会「おおさき星の会」(平成15年4月設立)の方々の協力をいただいております。ドーム内の10cm望遠鏡には、Hα光だけをとりだして太陽を観測するデイスターフィルターがついていて、プロミネンスやフレア、黒点など、自分の目で直接太陽の様子を観察することができます。付属のCCDカメラにより、センター内の展示室モニターでもその様子を見ることができます。最近、屋上単体での利用だけでなく、プラネタリウム投映とあわせて利用する学校も増えてきています。また屋上から大崎平野が一望できるので、社会や生活といった理科以外での学習にも利用されはじめています。

以上簡単に、プラネタリウムと天文台を紹介させていただきました。機会がありましたら、ぜひ一度パレットおおさきまでお越しください。心よりお待ちしております。

ロンドン便り 第4弾
私の7.7 in 2005:ロンドンテロ

ロンドンカレッジ大学 高田淑子

7月7日(木曜日)私は、ロンドン郊外のロンドン大学天文台を訪れる約束があり、朝、オフィスに出かけずに自宅に留まっていたのが幸いしました。たぶん、時間的に考えても、律儀に大学に向かっていたら、何らかの形で混乱に巻き込まれたかもしれません。天文台長のマイクから爆発があったらしいので今日は動かない方がいいとメールをもらい初めて事件(そのときは事故?)のことを知りました。テレビをつけるとBBCで特別番組が流され事の重大さを知りました。地下鉄の駅5カ所とバス2カ所で爆発が起きたという情報でしたので、今考えると情報が混乱していたようです。爆発が起きた場所の地図がTVで示され、娘の小学校の近くの駅であることに気づき、いつも娘を送迎する学校の幼稚部まで情報収集に向かいました。子供たちは、何事もなかったように帰ってきていました。娘によると爆発は聞こえなかったとのこと、ただ、救急車がたくさん行き交う音がしていたということでした。というわけで、特にテロに巻き込まれることなく、自宅で状況の推移を見守りました。日本の家族からは、1時間前から話中音で電話がつながらなかったということでした。やはり、緊急時は電子メールの方が有用のようです。大学にいた学生の中には、その日は地下鉄が止まったため、2時間以上歩いて帰宅したという人もいました。

思うに、ロンドンの地下鉄のテロはなるべくしてなったような気もします。毎日利用しますが、駅構内で非常灯をみたこともないですし、乗り換えの通路は迷路のようで狭く、閉所恐怖症の私は停電や事故などの非常事態を想像するたびに恐怖心を感じていました。150年近い歴史があるのが災いし現在の建築基準にあわず、tubeといわれる筒型の車両が円形のトンネルを通ります。トンネル内でよく地下鉄が止まりますが、車両とトンネルの隙間は20cm程度と思えるほどトンネル自体が狭いのも恐怖です。車両によっては連結部で通り抜けできないものもあり、恐怖心に輪をかけます。また、バス停・地下鉄・公園の駅構内には、黒いゴミ箱が設置してあり、便利ではありますが近寄りがたいです。地下鉄の車両内にゴミが散乱していることもあり、地下鉄サリン事件を思い出して一歩引いてしまいます。ただ、あちらこちらにカメラが設置されているのは、中心街に入る車を判別し混雑税を課すためと思っていましたが、これらは非常時の目的もあったのだと今回知りました。これによって犯人の特定が可能だったというのですから、我々の行動は監視されているのですね。

ロンドン単科大裏のタビスティック広場におけるバスの爆発現場付近。1週間たった現在も道路は閉鎖されている。 狭いトンネルから地下鉄駅構内に出てきた地下鉄。
駅前通のゴミ箱。

娘の小学校では、先日、ビクトリーデーのお祝いをしたばかりでした。これは、第2次世界大戦勝利60周年を記念した”お祝い”で、当時の洋服を着て、当時の生活を学び、有事の時には、ガスマスクをつける、夜は電気を消すなどの絵を描き、ユニオンジャックを教室に張り、当時の食事を味わい勝利を祝うというものでした。ロンドン市内でも花火など各地で催し物はありましたが、このイラク戦争のさなかにパーティーというのも、と疑問も感じました。もちろん、日本人として広島の苦い経験を持つ立場もありますし。
また、テロ前日の7月6日は2012年のオリンピック開催が決まり、ジェット機が隊をなして空にカラフルな雲を描いていました。ライブ8などの市民参加型のコンサートも成功しG8サミットへと、ロンドン絶好調!であった矢先の急降下でした。

ロンドンは、人種のるつぼです。ここ数年多くの難民を受け入れています。地理的に近い中東、東欧などからの移民が多いようですが、街中では、黒いスカーフで顔を覆った女性も多く、イスラム寺院もあちこちにあり、イスラム教徒は人口の3%を占めるそうです。また、人種によって(これは日本人もいえることですが)住む地域が分かれているようです。ですので、ロンドナーのテロリストが計画を遂行したとしても不思議ではありません。

週が明けてロンドンの街もロンドナーも元に戻りつつあります。私の通うロンドン単科大学はバスの爆発事故現場のそばに位置し、さらに通勤時であったこともあり、一人の職員が亡くなられ、一人の教員が負傷したということでした。街中にいる警官の数は依然多く、しばらく、厳戒態勢が続くのでしょうか。これからの平和を祈って。

地下鉄の運行状況を知らせる掲示板。1週間たった現在もNO Serviceの文字が

夜空メーターを用いた夜空の明るさ環境調査の実習会のご案内(再通知)

街明かりの影響で、夜空に見られる星の数もずいぶん異なります。そこで、 夜空の明るさ環境を数値化できる「夜空メーター」を用いて、みなさんの居住 地域の夜空の明るさを測定し他の地域と比較する広域調査に参加しませんか。

下記の要領で、夜空の明るさ環境調査を実施する際に用いる「夜空メーター」 の操作・測定法に関する実習会を開催します。特に、今回は、仙台市天文台に ご協力いただき、プラネタリウムが創出する様々な空の明るさの中で、参加者 全員が夜空メーターを実際に操作し、空の明るさを測定するという実践に即し た実習となる予定です。みなさんお誘い合わせの上、ぜひご参加ください。 実習会に参加される方、あるいは、今回の実習会には参加しないが資料をご希 望の方、あるいは広域夜空の明るさ環境調査に興味のある方は、点線より下の 情報を申込先メールアドレスまでご返送いただけると幸いです。

  • 日時:2005年7月23日(土)午前9:00〜10:00
  • 場所:仙台市天文台プラネタリウム http://www.astro.sendai-c.ed.jp/ 
  • 内容の問合せ:鶯沢工業高等学校   伊藤 芳春(
           宮教大惑星科学研究室 千島 拓朗(
  • 参加申込先: (星空観察ネット事務局 三澤宇希子)

なお、夜空の明るさ環境調査ならびに夜空メーター製作活動に関する詳細は、 下記のサイトをご参照ください。

中学生が実施した光害調査による環境評価活動とその教育的意義、長島康雄他、
  http://www.eec.miyakyo-u.ac.jp/meme/data/kiyou6/08.pdf
 夜空メーターの製作と星空環境の測定、伊藤芳春他、
  http://www.eec.miyakyo-u.ac.jp/meme/data/kiyou7/11.pdf

-------------------------------

  • 夜空メーターを用いた夜空の明るさ環境調査の実習会に
    1. 参加する。
    2. 参加しないが、資料の送付を希望する。
    3. その他。
  • 氏名
  • 連絡先(住所・電話等)
  • 電子メール
  • 勤務先
  • 夜空メーターを用いた夜空の明るさ環境調査に
    1. 個人で参加できる可能性あり。
    2. 団体で参加できる可能性あり。(団体名     )
    3. 興味がある。
     
------------------------------

連絡先:宮教大インターネット天文台事務局 三澤宇希子(メールフォームへ
今までの活用事例を、星空観察ネットの広場で紹介しています。是非ご覧ください。